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絵と人に出逢う

絵と出逢う

2009年5月9日

近頃何だか物騒な事件が多発しています。自分の子供にせっかんをして死なせてしまうなど、生というものの尊厳が危ぶまれます。

或る調査によると、英国では格差を超えて90%近くの人々がお金は無くても、先ず子供に買い与えたいもののひとつに絵本をあげていました。同調査で我が国では30%程の割合だそうです。

不況の影響もありますでしょうが、どうももっと根本的なアイデンティティの持ち方に差異があるように思います。この割合差は、もしかして親子の会話の欠如に繋がっているのではないでしょうか・・・。

幼い時代に絵本を通じて様々な思いを描くことは、人間の基礎的な能力を刺激して育てることになろうと思います。

絵の世界でよく感性を言う人がありますが、これは描く方も観る方にもあてはまるのですが、先ず知性が伴ってからでないと感性に到達しないのではないでしょうか。

知性とは物事に興味を持ち育ってこそ得られるものと思うのです。

私は長く美術の販売に携わってきましたが、お客様を拝見していてよくよく美術は少しのお金とインテリジェンスが呼び寄せるものなんだと感じます。勿論、健康で平和な生活が最前提です。

ちなみに思い入れの或る作品がお客様に請われて納入させていただくとき、『良い処に嫁にいった』という感慨を持つものです。

文責 岡眞純 2009.5.9