絵と人に出逢う
芸術三重奏
去る 2 月に画廊で岸野承さんの木彫展を開催しましたが、岸野家はお父様が水墨画の作家忠孝氏、弟さんが陶芸家の寛さんと芸術家一家です。
お父様は目がご不自由になっておられますが、先ごろ奈良で個展を開かれました。クラフト紙や和紙にクレパスや墨など、材に拘らず心眼で描かれた作品が紙の台紙などに無造作に貼り付けられて展示されていました。
装飾を排し、シワや汚れ、すべてを気にせず無垢に描かれた作品を眼前にしたとき、さりげない素の姿に宿る美を改めて感じました。
この美をどう飾り楽しめるかを観者は試されていると思い、ひとつ求めて掛け軸風額にしてみました。
今年は横浜の百貨店でお三人の展覧会が開かれると聞いています。是非ご覧頂きたい芸術三重奏展です。