京都 蔵丘洞画廊

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マリールース・レイク展

オランダの作家マリールース・レイクさんについて多くを知りません。
私共で海外部の仕事をしている担当者がオランダ人ということもあって、その仕事を紹介されたのです。
ひとめで、プロの仕事と分かるその静謐な画面作りは、ヨーロッパでの実績を示されるまでもなく理解できます。
しかし、世界は狭くなったものです。
ほんの一昔前までは、日本の新人画家を海外に紹介するために出かけるなどということは思いもよりませんでした。
しかし同時に世界の今を眺めると、なんといっても歴史のある国の仕事は違うなというものもあります。
その絵画世界が風土的に培われた強さを持っているということでしょう。
その意味で私達は同時代の世界の美術を俯瞰しながら捉えていくことが重要と考えます。
その一人、マリールースさんの仕事にはウイーンのハウズナーのような幻想性と、独特の人物に対する表情の扱いが観られます。

これは人間のなかにあるすべてを表現するという芸術本来の姿が展開された絵画であるといえ、日本ではじめての紹介の場とさせていただける貴重な機会に緊張を覚える次第です。

身近になった世界の仕事に対し、多くのご高覧とご意見をお待ち申し上げます。

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蔵丘洞主人敬白


京都にて滞在中の作家

開催概要

マリールース・レイク展

日時:
2010年11月10日(水)~27日(土)
(月曜休廊)
会場:
京都・蔵丘洞画廊(〒604-8091京都市中京区御池通寺町東入ル)