京都 蔵丘洞画廊

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須田剋太展 -美術とは-


『 空 』 67.5 × 60 cm ( 軸装 102 × 62.5 cm )

時折美術館でみるものは別世界のものとし、平和な生活のなかで美術には単なる装飾性を求めて暮らしている今日、一見汚い色の仏像を描いたり、美し い花や舞妓を描いてみたり、飾りにくいフンドシ姿の男まで題材にした須田剋太の作品はどうなのでしょう。

一般に上手・下手で判断する美術では、氏は後者に属すようですが、嬰児のエイと赤子の笑い声を意味する孩、鈴木大拙の言った嬰孩性と云う、大人に ありながら子供の純粋さ稚拙さを持たねばいけないという思いから生み出した作品です。芸術は元もと職人的技術を競うものではなく、精神の結晶とし ての姿であった筈です。

氏の精神の根幹となったのは長谷川三郎との出会いにより嬰孩性を認められ、また正法眼蔵に心酔したことでした。

単純に人の心を和ませる美でなく、宗教・哲学までものにしようと精神を磨き、精神で生み出す人間業としての芸術を目指したのです。晩年は司馬遼太 郎との『街道を行く』シリーズにより広く知られましたが、はや没後25年。
この度はたいへん小規模な展観ですが、一見粗暴でありながら、いぶし銀的で飽きぬこの美を、わたし達は現代の空間にどう受け留めるか、対峙するひ と時を持ちたいと存じます。

蔵丘洞 岡 眞澄


『 椿花 』 45.5 × 38 cm ( 油彩・キャンバス )


『 アーティチョーク 』 38 × 37 cm( 油彩・コンテ・パステル )

開催概要

須田剋太展 -美術とは-
剋太没後25年・画廊創業40周年

日時:
7 月 6 日( 月 ) ~ 7 月 25 日( 土 )
10:30 AM - 6:30 PM 会期中無休
会場:
京都・蔵丘洞画廊(〒604-8091京都市中京区御池通寺町東入ル)