京都 蔵丘洞画廊

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-わたしのイコン- 土井沙織 展


『 エース 』 ( 22.5 × 19.5 cm )

愛知県生まれ、東北芸術工科大学院を出て活動している女流画家。

鮮烈な色遣いと力強い筆遣いから、様々な動物(人間含め)を描き出しています。

昨年度開催の「空想美術大賞展」においても注目された新進の作家です。

今展では、特に「神でも仏でもない、なにか“大きなもの”」をあらわす、作家にとって「イコン」となるものを創りたいという思いがテーマと なっており、その「どんな姿かはわからないが、存在は確かに感じるもの」を私たちにも感じさせてくれるものとなるのではないでしょうか。


目を描ける人

「目は心の鏡」と言う。人間を、二足歩行するただの動物でなく「人間」という存在にするのは「心」だ。それを映し出すなら、目こそ人間の神髄 だろう。

ところが、ある画家たちの絵では、見事な技術で描かれた人物の目だけ隠されていたり、目が描かれていても少女漫画の目だったり。画竜点睛を欠 くどころか「人間」が描けていない。

土井沙織さんは目を描ける画家だ。しかも彼女のように目を描ける人は、日本にも世界にもいないかもしれない。土井さんの絵の中では、人間も動 物も等しく、強い目の持ち主だ。いつも正面を向いて、率直で、真剣な目。その目は、土井さん自身が人間を、動物を、社会を見つめる目なのだろ う。そこに映し出されるのは、彼女が言う「なにか大きなもの」の影に違いない。

名古屋 覚( なごや・さとる = コラムニスト、美術ジャーナリスト )


『 十字の森 』 ( 71 × 90 cm )


『 マウス 』 ( 29 × 29 cm )

開催概要

-わたしのイコン- 土井沙織 展

日時:
12 月 6 日( 土 ) ~ 12 月 20 日( 土 )
10:30 AM - 6:30 PM 会期中無休
作家在廊日:6 日( 午後より )、7日
会場:
京都・蔵丘洞画廊(〒604-8091京都市中京区御池通寺町東入ル)