上田泰江 -91才の成果-
【特別動画はこちらから】
「半月の晩」 45.5×53cm 和紙、水干、アクリル等
「今月92歳を迎える作家。去年は半年間のNHK取材を受けられ”描いても描いても~91歳の画家・上田泰江~”という番組として11月に放送されたことは記憶に新しい。
人里離れた田舎で淡々と一人暮らしを続けながら、日々芸術を求める一筋の生活。さりげない普段着の日常が映しだされるなかに、長い人生を貫く一つの生き方が投影されていました。
芸術は肩書に依るものでもなく、無論何事にも属されることの無い価値観で受け止めるべきものです。彼女の作品はともすると難解な抽象画ともみえますが、里山の草木や池を眺める生活を通してみたことや感じたことが原点となった、所謂具象を発露としたものです。そこに抽象発想から生み出された表現との大きな違いがあり、私たちに親しく語りかけてくるものがあります。
噛み砕かれた具象が放つ模様のような形が、現代を生きる私たちの生活空間に不思議にマッチするのは、彼女の絵画が、私たちの遠い記憶の形を蔵したものだからかもしれません。
蔵丘洞主人敬白
開催概要
上田泰江 -91才の成果-
- 日時:
- 2022年2月5日(土)~2月19日(土) ※会期中無休
February 15( Sat ) - 29( Sat ),2022
10:30 AM - 6:30 PM
【no closing in this term】
- 会場:
- 京都・蔵丘洞画廊(〒604-8091京都市中京区御池通河原町西入 ホテル本能寺1F)
【Zokyudo Gallery】 1fl, Nishi-iru, Kawaramachi, Oike dori, Nakagyo-ku, ,Kyoto-shi,