絵と人に出逢う
閉店後のあれこれ
2024年1月に店舗をスケルトンに戻して、長年の御池通での営業を閉じて、1年が経ちました。この一年は倉庫の片づけや、病院通いなどで慌ただしく過ぎました。
それでも振り返る時間も多く、大きな流れでは今までの人生に無駄な時間は無かったと思え、一つの達成感を味わいました。
しかし習性なのでしょう、新しいカレンダーをこれまでと同じように机に置くと、倉庫の整理はまだ半ばであるものの、追い立てるような予定も無く空白の日があり、無為な時間を過ごすような罪を覚えるものです。
画廊というところは無料でどなたでもご覧いただける場所で、開業していると美術館の招待券の余りが無いかとお出でになる方や、年配の決まった方が立ち寄られる場所でもありました。
健康にもよく、無料で楽しめる散策を一日の行事と決めておられるこのような老人が増えていることを、画廊や公園管理書や図書館の係りの人などは実感を持っているのだと思います。
空白のカレンダーが私をその仲間に誘っても、まだまだ抵抗して行事を作りカレンダーを埋めるぞという年初の心境です。
以下は蔵丘洞がお世話になった私設美術館のコレクションによる展覧会情報です。
両展とも京都駅伊勢丹百貨店内の『美術館えき』が会場です。JR京都駅ビル施設で大変便利なところですのでご覧下さい。
京都 大原に生きた画仙人 小松均展 ―自然をまなざす
開催中
会期: 2025年1月2日(木)〜2025年2月3日(月)
水墨をよくした日本画の歴史を踏まえた画鏡は本来の我が国の絵画といえる
鶴の来る町ミュージアムコレクション 写実絵画の世界
開催予定
会期: 2025年2月19日(水)〜2025年3月30日(日)
主に現代の日本人作家による写実の表現の妙を展観